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なるほどサイエンス(残したい縄文の文化と技)

残したい縄文の文化と技

 
人間、いくつになっても知らないことばかりです。最近、取材で学んだのが、日本の漆の現状。知っていますか。日本の漆が「絶滅」の際にあることを。
 
漆の林は典型的な「里山」です。種が蝋(ろう)に覆われ、そのまま蒔(ま)いてもほとんど発芽しないため、人が蝋を取り除くなどして育てないと維持できません。
 
しかし、漆の需要の低迷から国内の生産量は減り続け、2014年にはわずか1トンにまで落ち込みます。
 
自給率は長く1〜2%台に低迷し、国内の漆林はどんどん失われていきました。
 
そんな状況で日本の漆の歴史をつないできたのが、岩手県最北部の二戸市です。この地域で採れる「浄法寺漆」はいま、国産漆の7割を占めます。
 
二戸市浄法寺歴史民俗資料館の中村弥生・資料調査員によると、日本の漆の歴史は、1万年以上前の縄文時代早期にさかのぼるそうです。代表的な縄文遺跡、青森市の三内丸山遺跡からは赤い漆を塗った木製皿などが出土し、「縄文時代から人は漆と深くかかわり、いまに通じる高い漆芸の技を構築していました」と中村さんはいいます。
 
文化庁は15年、国宝・重要文化財構造物の保存修理は「原則として国産漆を使用」という通知を出しました。必要量は年平均2.2トン。現状では、まったく足りません。このため二戸市は18年から漆の苗木を大規模に育て、漆林の再生に挑んでいます。
 
しかし、種の発芽率は18年が8%、19年は2%――。縄文の文化と技を将来に残す取り組みは、まだ始まったばかりです。

朝日新聞編集委員 上田 俊英



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