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寝ても覚めてもすぽーっ!(「想定外」から見えてくること)

「想定外」から見えてくること

 
仕事柄、スマホにスポーツの日程を示すアプリを入れています。今日や明日の予定がひと目でわかる。いま開くと画面に続くのは中止、延期、まれに無観客。
こんなに寂しい春を迎えるとは。想定外です。
 
地球規模で広がる新型コロナウイルスの脅威から、スポーツも逃れられない。
最たるものは1年先送りの東京五輪でしょうか。そもそも五輪の憲章に「延期」の言葉は出てきません。想定外の事態に祭典の混乱は必然のことでしょう。
 
けれど想定外には発見もあります。例えば無観客で行われた大相撲春場所。ひきこまれたのは肉体からほとばしり出る音でした。
 
骨がきしむような立ち合いの激突音、皮膚が割れそうな張り手の音、技の呼吸をはかりながら相手をうかがう荒い息づかい……。
 
無人のさじき席へ広がる音の数々に格闘技の魅力を再発見した思いでした。
 
音といえば、本格的なイベント自粛の前に取材した女子のブラインドサッカーも記憶に残ります。高校生の菊島宙(そら)さんは視覚障害者のこの競技で国際的にも図抜けた存在です。音だけを頼りに走り、球をとめ、相手をかわし足を振り抜く。シュートの滑らかさは異次元の選手のようでした。
 
部活の自粛が続く子どもたちに、自らの練習や外出もままならない選手から自宅で出来る体作りや練習を伝授する動画の発信が広がったのもこの春でした。
 
大事なことは、できないことを嘆くより、できること見つけ、自分を耕し育てること。それがスポーツ
の世界の住人からのメッセージでしょうか。

朝日新聞論説委員 西山 良太郎




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