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Vol.74 中皮腫患者支援 遺志継ぐ 亡き鎌ケ谷の栗田さん同志ら、NPO法人設立

朝日新聞 千葉総局発

記事に載らなかった「ウラ話」
「あの記事書いた」私のエピソード



中皮腫患者支援 遺志継ぐ 亡き鎌ケ谷の栗田さん同志ら、NPO法人設立
2021年5月21日付朝刊千葉版19ページ


「中皮腫サポートキャラバン隊」の右田孝雄さん。
隣の遺影は故・栗田英司さん=2019年12月


アスベスト(石綿)が主な原因で発症する「中皮腫」の患者らを支援する「中皮腫サポートキャラバン隊」が今春、NPO法人となりました。鎌ケ谷市の故・栗田英司さんらが中心となって設立され、活動が全国に広がりました。石綿と言うと、自分には関係ないと思われる人もいるかもしれません。しかし、実は身近な問題なのです。
《千葉総局の伊藤繭莉(いとう・まゆり)記者より》
石綿問題に詳しい、NPO法人「ひょうご労働安全衛生センター」の西山和宏さんによると、石綿を含む建材使用を原則禁止した2006年より前に建てられた建物には、スレート屋根や外壁材などに石綿が使われている可能性があるそうです。家の改築や改修時に石綿が飛散しやすいと言います。
 
また、豪雨や台風、地震などの自然災害で屋根などが飛ばされると、石綿が飛散する恐れがあります。西山さんによると、石綿の撤去費を助成する自治体もあるといい、「平時に石綿を取り除いてほしい」と呼びかけています。


「中皮腫サポートキャラバン隊」の活動で、
スカイプで遠隔地にいる中皮腫患者らと話す
大阪府の患者ら=2019年2月

 
建材だけではありません。石綿含有の鉱物「タルク」は、かつてベビーパウダーやおしろい、顔料などにも含まれました。昨年には、手術に使う手袋などゴム製品がくっつくのを防ぐためにタルクの粉を使い、健康被害を被ったとして、福岡県内の元看護師の女性が労災認定を受けました。
 
最近では、大手家具メーカーなどの珪藻土製品に石綿が含まれていたことも問題になりました。一部の商品は、汚れを削れるようにヤスリをつけて販売されました。削れば、石綿が飛散する恐れがあります。
 
肺がんなどの石綿関連疾病は、石綿に曝露してから、数十年の潜伏期間を経て発症するため、いつ、どこで石綿を吸ったのか、わからない患者もいます。
 
キャラバン隊の理事長で、中皮腫を患う右田孝雄さんも、かつて勤めていた郵便局の倉庫などで石綿が使われていましたが、病気との因果関係が認められず、労災認定を受けられませんでした。幼い頃を思い出すと、道端にあった波形スレートを踏んで遊んだこともあったそうです。「石綿はいろんなところにあり、知らずに触っていることもあります。(石綿関連疾病は)誰がなってもおかしくありません」と警鐘を鳴らします

【石綿の建材】
(中皮腫・じん肺・アスベストセンター提供)

吹きつけ石綿

波形スレート

フレキシブル板




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