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Vol.75 ワクチン 高齢者に壁/予約・『足』の確保…自治会奮闘

朝日新聞 千葉総局発

記事に載らなかった「ウラ話」
「あの記事書いた」私のエピソード



高齢者のワクチン接種が抱える課題
ワクチン 高齢者に壁/予約・『足』の確保…自治会奮闘

2021年6月16日付朝刊 千葉版


千葉市の大規模接種会場で
接種を受ける高齢男性
=5月21日、千葉市中央区


県内で新型コロナウイルスワクチンの接種がはじまってから、約2カ月が経ちました。インターネットが使えない、ひとりで外出できないなどのお年寄りにとっては、困難の連続。総局にも不安を訴える声が多く寄せられ、取材に向かいました。
《千葉総局の真田香菜子〈さなだ・かなこ〉記者より》
リアルな声が聞けるのでは、と向かったのは高齢化が進む松戸市の常盤平団地です。土曜日の早朝、アポイントをとった自治会に向かっていると、近くの市民センター前にお年寄りが大勢集まり、市職員を取り囲んでいます。
 
カメラをつかんで取材車から飛び降りると、接種券の封筒を持った人たちが、「どうしたらいいの?」と職員に詰め寄ったり、ぼうぜんと立ち尽くしたり。話を聞くと、予約代行の整理券を求めて来たのに、すでに配布枚数が終わってしまったというのです。


予約代行の整理券がなくなり、市民センターの職員に説明を
求める高齢者たち=6月5日、松戸市常磐平3丁目

 
感染への恐怖と、7月末までという「期日」のなか、予約電話も通じず、ネットも使えず、予約代行という地域の行政サービスすら受けられないと分かったときの怒りや不安に接し、行政や私を含む現役世代の想像力の欠如や、高齢者を取り巻く社会の仕組みに疑問を持ちました。同時に、このままでは、いずれ私も同じ気持ちを味わう日が来るのだと感じました。
 
そんな暗然たる気持ちを救ってくれたのが、自治会役員の山根由美さん(70)です。センター前の人を事務所に呼び、ネットで予約してあげたのです。聞くと、5月上旬から自治会報に告知を出し、これまでに100人以上の予約を取ってきたというのです。

「早い段階で代行を思いついたんですね」と感心すると、「自分の接種券に書いてあることが複雑で、みんな困るだろうなって。それで始めたの」とのことです。自分が困ったときに、地域の人に思いを寄せ、手助けできる山根さんの想像力と実行力に脱帽しました。
 
コロナ禍で、弱い立場の人の姿が浮き彫りになっています。この機会に、行政はもちろん、地域の人たちが支え合う方法を考えなくてはいけないと強く感じた取材でした。


耳と足が悪いという女性(左)に、「ここなら駅からバスが出ているからね」と
自治会役員の山根由美さん。相手の話を聞いて、会場選びも手伝っていた
=6月5日、松戸市常磐平3丁目




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