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10. 河本五郎反骨の陶芸

10. 河本五郎反骨の陶芸

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菊池寛実記念 智美術館 開催期間:2023.4.23㈯~2023.8.20㈰(※参考:一般1100円・大800円小・中・高生500円)                                                河本五郎(かわもとごろう 1919~1986)は表現としての陶磁器を追求し、その概念を推し広げた作家の一人です。1,000 年以上の歴史を持つ陶磁器の生産地、愛知県瀬戸市に生まれ、幼少より瀬戸の窯業に身を置きますが、伝統的な技術や価値観を客観的に捉え、個人の創意でそれらに対峙しました。

河本の制作は、大きくは前半の陶器と後半の磁器に分かれます。陶器の制作では、やきものの造形美は土の性質を抽出し象徴することにあると考え、土の粗い表情や裂け目、歪み、ひずみを生かし計算し、様々な方法で素材感や物質感をダイレクトに造形化する作風を確立します。成形技法としてロクロに重きを置いた当時の瀬戸において、作りたいものに合わせて土や技法を選択、または開発する河本の姿勢は異質なものでした。

家業の染付磁器とは異なる制作で作家として自立した河本ですが、意志ある姿勢はそのままに、しかし陶器から磁器へ制作を移行させます。そして瀬戸の染付磁器と更にそのルーツとなる中国陶磁への考察をもとに、どちらとも違う自身の染付と色絵に取り組んだのです。それは自らの制作で陶磁の伝統や歴史に迫り、乗り越え、進展させようとする行為であったといえます。

本展は、東京で開催する没後初めての回顧展となります。陶磁器を表現素材と捉え、その創造に真摯に向き合った初期から晩年までの70余点で河本五郎の陶芸をご覧ください。
HP:https://www.musee-tomo.or.jp/exhibition/

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